ご挨拶


第34回日本老年医学会九州地方会
会長 牧迫 飛雄馬

国立大学法人鹿児島大学 医学部保健学科 教授
 
第34回日本老年医学会九州地方会の会長としてご挨拶申し上げます。
この度、2024年3月2日(土)に第34回日本老年医学会九州地方会を、鹿児島大学稲盛会館にて開催させていただくこととなりました。本学術集会のテーマは、「老年医学と予防の未来」といたしました。
日本老年医学会は会員数6541名(2023年現在) を有し、2018年には「健康長寿達成を支える老年医学推進5か年計画」を掲げ、様々な社会課題に対する提言を活発に社会へ発信している学会です。近年では、フレイル、高齢者の定義の在り方、高齢がん患者の総合評価、認知症や転倒・骨折などの老年症候群に関する対策、エンドオブライフ、COVID-19 流行下での健康課題、オンライン診療、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)など、総合的な課題に対して多職種による協働で取り組んでいます。
鹿児島は数多くの有人離島を有する特徴があり、食文化にも恵まれ、歴史的にも魅力ある地域です。しかしながら、地域の過疎化や著しい高齢化による担い手の不足、交通アクセスの制約など、地域で抱えている課題も少なくありません。そのような社会において、健康寿命の延伸は誰しもが望む状況です。そのため、老年医学の領域においても予防の重要性が認識され、さまざまな研究や実践がなされています。介護予防の推進や高齢者の心身機能の若返りなど、予防の取り組みによる一定の成果が現れているものと実感します。ただし、予防のその先に何があるのか、その先を見据えて我々にはこれから何が求められるのか…。常に未来を見据えた議論が不可欠であると考えます。活気ある超高齢社会を実現するために、老年医学に関わる基礎から臨床にわたる多様な職種や分野について最新の報告と活発な討論が行われ、その成果を社会に還元する有益な機会となるよう大会長の役目を努める所存です。
是非とも老年医学に関わる多くの方々にご参加いただき、活発な討論にお加わりいただくとともに、鹿児島の文化にも触れていただける機会となることを願っております。
2023年6月吉日